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2017-07

311をたどる旅 ~南三陸・気仙沼・陸前高田~ - 2016.03.13 Sun

宮城に入り、震災当時は被害がひどかった仙台や石巻も、海沿いの一部を除いてだいぶ復興している様子がうかがえました。石巻から先は海沿いの国道398号線を北上して、気仙沼からは国道45号線で陸前高田に向かい、最終的な北限は大船渡まで行きました。

美しかったであろう海岸沿いの国道は、がれきの山こそありませんが、周囲が津波にさらわれた痕跡は生々しく残っており、震災の爪痕としての遺構がそこかしこにあるような状態でした。

秋のシルバーウィークの最中なので、私たちのように旅をしている車を多く見かけましたが、それよりも復興工事のための車両が多く走っていました。しかし、宮城県内や岩手県内は福島県の原発周辺の状況とは全く異なり、全力で復興工事が行われている様子が心強かったです。それでも、まだまだやるべきことはたくさんあり先は長いということもよく分かりました。

震災後、東北のことを常に意識しており、忘れることはありませんでしたが、エジプト、モンゴルと海外で過ごし、今も信州で暮らしているため、被災以来、震災を体感することはなかったのだということが、心と体の芯に響いてきました。

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旅の初日は気仙沼の民宿「金港館」にお世話になりました。名前に港とあるとおり、港に近い位置にあり、震災時は宿の1階部分が浸水したということでした。家族4名での宿泊だったこともあり、ご厚意で、踊りの舞台のあるとても広いお部屋を準備していただきました。

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民宿では、まだ食事の用意ができないということだったので、近所の復興屋台村で夕食をとりました。

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長旅で子供たちもかなりお疲れのようです。とりあえず地元産のマスカットジュースを飲んで一息つきました。

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海がない長野県からきているので、新鮮な海産物にときめきを感じます。どちらのどんぶりも本当に美味しくて、海の幸のありがたさが五臓六腑に沁み渡りました。

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翌朝ご近所を散歩してみると、自分たちの背より遥かに高い位置に津波到達線があることが分かりました。

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街道沿いの団地ではかろうじて5階は残っていますが、4階部分まで津波にさらわれてしまった建物がありました。あまりの光景に現実感を失いそうですが、住民が無事避難できていたのか心配です。

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偶然同じアングルで写真を撮っていたので並べてみます。震災前にはあった豊かな松林がそくっりなくなってしまっています。ひときわ背の高い一本松はどうして津波にさらわれずに立っていられたのでしょうか。その要因は分析されていますけれど、私にはとても不思議なことのように感じました。残念なことに根が腐り、樹木としての寿命は尽きてしまいましたが、それでも凛として立つ一本松に、人々が奇跡を見て、希望を託すのはとても自然なことだということが、いっさいがっさいながされてしまった陸前高田の現場を見て実感できました。

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南三陸町の防災庁舎跡です。今まで目にした遺構はすべてそうですが、あれほどの地震と津波でも構造体は残っており、流された家屋が沢山あるのも知っていますが、地震自体は耐えることができ、流されることがなかった建築物があるという日本の建築技術の素晴らしさを素直に感じ、そこまでできても命を守るということが容易ではないという現実に打ちのめされます。娘と息子がいて、自分の命に代えてでも守りたい命がある今では、震災で起きたすべてのことが他人事とは思えません。

エジプトでは震度3程度の地震で倒壊したビルがあったり、モンゴルでは地震もきていないのに一部倒壊したショッピングセンターがあったりしました。日本の建築物の耐震強度は本当にすごいのですが、日本は山海に囲まれた島国でもあるので、津波や土砂災害のことも考えて、防災を一歩進めて考える必要があるということを実感しました。

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「南三陸さんさん商店街」はとても活気があり、多くの観光客がきていて希望を感じさせてくれました。ここには「さかなのみうら」という復興支援のアイコンになった名物の魚屋さんがあり、私たちもここから、両実家と震災時にお世話になった岳温泉のおじちゃんおばちゃんに新鮮な魚を贈りました。

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さんさん商店街でもやっぱり鮮魚を食べました。右の写真は季節により具が変わる、南三陸名物のキラキラ丼です。赤い屋根の下で食べたので、写真がとても赤いのですが、本物はもっとつやつやしていて見目麗しい食事でした。

2日目の宿は仙台近郊でと考えていたのですが、どうしても見つからないので、だいぶ福島寄りの蔵王町の、秘湯と呼ぶのがふさわしいくらい奥まった所にある「鎌倉温泉」に宿泊することになりました。どうやら湯治向けの宿のようで、お湯は最高でしたし、沢山の漫画が廊下の本棚に入っているなど、とても居心地がよい宿でした。古い趣のある建物で、景色もよくて、宿泊出来て運が良かったと思いました。


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