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2017-06

フブスグルへの旅 ~草原暮らし・生活~ - 2016.02.09 Tue

モンゴル人の主食は肉!といわれるくらいモンゴル人は肉が好きで、レストランでも朝昼晩に小腹がすいたときのおやつも含めメニューすべてにがっつりと肉がはいっており、野菜スープという名称のスープですら肉がてんこ盛りで入っている状況です。

実際のゲル暮らしでは、そんなに肉だらけということもなく、新鮮なバターを塗ってパンを食べたり、小麦粉で作ったうどんを食べたりすることもあり、いくつかのバリエーションがありました。しかし、味付けの基本が塩なのと、使う油が羊の油なので、あまり味に変化が感じられず、一番おいしい料理は、基本素材の味を活かすものでした。

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この写真の動物は、大きなネズミみたいな感じの、モンゴルではタルバガンと呼ばれているシベリアマーモットです。モンゴルの男は本当にタルバガンの肉が大好きで、冷蔵庫にあるなどといおうものなら、ウォッカ片手に突撃訪問を受けかねない人気のごちそうです。乱獲がたたり数が減ってしまったことと、ペストを媒介する危険性から、現在は保護動物となり、食べることが禁止されていますが、猟師さんが捕獲して、こうして売りにくるので手に入ります。

調理法は、素材の味を最大限に活かすべく、余計な味付けはしません。外側の毛はバーナーであぶり、おなかの中に焼けた石を入れて、内部から蒸し焼きするという独特の方法をとっています。

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朝っぱらから、あーお兄さんがヤギをつかまえているなー、なんか随分荒っぽい捕まえ方するなー、なんてみていたら、あっという間に絞められて皮を剥ぎ取られてしまいました。

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一通り男が肉を解体すると今度は女の出番です。モツを安全に美味しく食べるためには、正確な作業と鮮度が勝負のため、奥様方が総出で捌き、洗浄していきます。モツは最高のごちそうで、例え日本人が相手でもまずお客さんに出てくるのは基本モツです。

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各々ナイフをもって、それぞれ自由に食べるのがモンゴル流で、それは子供とて切り分けて貰えるわけではなく、うみとそうたもばっちり大ぶりのナイフを手渡されて、さぁ好きなだけ肉を食いなさい、とやられました。みんなの美味しいから食えという期待のまなざしの中、案の定、子供たちはモツがお気に召さないようで、食が進みません。大人たちもモツ煮は好きだけれど、くせがばりばりあるヤギ肉の素のモツはすんなりと喉を通る代物ではありませんでした。

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モツではない肉本体は居住空間のゲルの中で熟成させ、また、保存食としての乾燥肉も作ります。

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この写真はアーロールづくりの様子です。アーロールとは、敢えて日本語に直すと、チーズみたいな乾燥ヨーグルトといったところでしょうか。モンゴルのおやつ的な位置づけの軽食で、職場などにも常備してあって、訪問者のもてなしに使われています。

アーロールは、遊牧民が様々な乳製品を作る過程でできるもので、発酵乳を加熱して、水分(ホエー)を分離させ固形分(ヨーグルト的なもの)を取り出します。そして、固形分の水分を切り、形を整えて天日干しをすれば出来上がりです。モンゴルの乾燥した環境の中では、とても保存性が高い食べ物なのですけれど、何も添加物が入っていないこともあり、日本に持ち込むと、たちまちカビてしまいます。

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こうやって天日干しで乾燥させたアーロールはそれぞれのゲルや産地で個性があって、さまざまな味や食感の違いを楽しませてくれます。

原料は牛、山羊、羊、ヤク、ラクダなど、要するにまとまった乳が出れば何でも作れるらしいです。味は、癖のあるヨーグルト(チーズ)的な感じで、酸っぱいものから甘いものまで色々あります。硬さも、歯が折れそうなくらい硬いものからふにゃふにゃのものまであって、特に統一された規格みたいなものはありません。ちょっと癖があり、私は最初苦手でしたが、粘り強く色んなアーロールを食べていると、いつか自分好みの味が見つかるような素敵な食べ物です。

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広大な草原にぽつぽつとゲルが点在していて、それぞれ数百頭の家畜を遊牧して生計を立てています。

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お姉さん一族には3匹の犬がいて、最初は警戒して吠えまくられましたが、ご主人のお客人と分かると、すぐに懐きました。寒い冬場も外で暮らすことができるとても強い犬です。

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モンゴル国内は猛禽類の鳥がとても多くて、ここフブスグルも例外ではありません。特に肉を扱っていると、ゲル上空におこぼれを狙いにわさわさと集まってきます。鷲は特に巨大なので、そんなのが上空に何羽も旋回していると、私たち日本人にとっては尋常ならざる気配が漂いますが、いたって普通の日常の景色のようです。至近を旋回していく鷹にびっくりして興奮しているのは私たちだけでした。


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● COMMENT ●

sakiさん
新鮮なモツに罪はありませんでした、ダシや砂糖で味付けさえさせてくれれば。。。。。
遊牧民の犬は本当に利口で、あらゆる行動に意思を感じます。
おおらかなのは、雄大な草原が育んだと思いきや、街中のアパートで飼っている、
普通のポインターとかも敷地内で放し飼いしていても大丈夫なくらい飼い主のいうことを聞くのです。
多少は犬側にも才能が必要でしょうが、モンゴル人の指導力のたまものです。
ちなみに馬の調教も数時間で出来るらしいです。
恐るべし、モンゴル人。

モツ煮美味しそう〜!!!と思ったら、そうでもないんですね(汗)
ヤギはやはりクセがあるのでしょうか?
お姉さん一族の犬、賢そうですねぇ。
こういう犬を飼いたいです。

湘南では、ハンバーガーを海辺で食べていると、
トンビが手に持ったものを盗って行くとのことで、
注意書きがあります。モンゴルもそんな感じなのですね。

モンゴルの遊牧民の暮らし、すごく面白いです。
まとめてコメントを残せば良いものを、
読み進めて、その度にコメントを書いているので、
バラバラになってしまってごめんなさい。


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