キッチン選び - 2011.11.12 Sat
その運命のキッチン、woodoneのスイージーNZ40との出会いは、2011年夏のショールームめぐりの時の出来事だった。まず、イッシーが展示されているキッチンの人工大理石の色と一体型になっているシンクの形がとても気に入ってしまった。そして、天板の人工大理石の質感が、言葉でどう表現するか悩ましいが、肌触りがよくなんか柔らかい表情をしていて、かつ官能的、みほもその天板がいたく気に入ってしまった。
キッチンは、基本的にはみほがメインで使う場所なので、決定権はみほにある。はじめのうちは、ぼちぼちとmixiの家づくりのコミュニティなどをのぞいて、キッチンについてのイメージを膨らませていった。
家を新築するにあたりもっとも一般的な選択はシステムキッチンということだろう。しかし、私たちの実家はいずれもシステムキッチンを導入しておらず、今までそれなりに数多くの家やアパートで暮らした経験でもシステムキッチンを使ったことがなかった。使ったことはないけれど、機能的で便利なイメージがあり使ってみたいという気持ちがあった。
しかし、ヤマハ、ミカド、サンウェーブ、リクシル、TOTOなどなど有名メーカーのショールームを見てまわったが、私たちが求めるキッチンは見つからなかった。部分部分で考えれば、ヤマハの人工大理石の天板は素敵だったし、ミカドのキッチンはとても機能的で使いやすそうに感じたけれど、全体では今一つ私たちの琴線に触れてこないのであった。つまり、私たちの造る家のイメージには、どのメーカーのシステムキッチンも合致しなかった。
当初、単純に自分たちがほしいキッチンを考えた時は天板が人工大理石で、面材はあんまり人工的でないものであればいいかというくらいのものであった。ホームデザインHARATAの原田さんが過去に手掛けた無垢板を大胆に使った素敵なキッチンやタイル貼りの造作キッチンを見て、また、雑誌を読み、知識を増やしていくうちに安易にシステムキッチンで妥協しない方が満足できるかもしれないと思うようになっていた。
しかし、絶対にこの素材を使うというようなこだわりがないので、私たちの理想のキッチンのイメージは迷走することになった。今考えれば、単純にナチュラルテイストのキッチンなら何でもいいということだったのだと思う。でも、当時まず考えたのは、無垢の木で作られたキッチン、天板は人工大理石か、あるいはタイルの造作が好みで、引き出しなどの使い勝手はシステムキッチンぽく仕上げられればいいなということだった。
造作キッチンを作るにあたり、工房が美山の里のご近所で、お世話になっているピースドームのカップボードを製作したDさんの作品の雰囲気が素敵だったので検討をすることにした。過去に原田さんと仕事をしたことがあるそうなので、その点でもいいかなと思っていたが、その時みほは折角造作するならタイル張り、とちょっとこだわりがでてきており、Dさんはタイルの造作などはやっていないのと、ちょっと話でもと尋ねたときにたまたまいなかったので、縁がなく具体的な話まで進まずこの話は立ち消えとなった。
悩みに悩んで、オーダーキッチンのメーカーも検討できるものなら検討したいと思ったけれど、私たちの好みの材料を使い、素敵に仕上げてもらうと軽く予算オーバーとなるため論外であった。そんなこんなで、実のところ、私たちの予算では、私たちが気に入るキッチンはとうてい無理だろうと諦めつつあった。こうなったらキッチンは徹底的にシンプルで機能性のみを考えて、天板もステンレスでいくことを検討し始めていた。そう、イメージは質実剛健、業務用キッチンだ。
そんな折に、原田さんから、システムキッチンでちょっとよさそうなメーカーを見つけたので、見積もりを取ってみたという連絡をメールで受けた。woodoneという初めて聞くメーカーのシステムキッチンで、松本にショールームがあるので、夏キャンプの設備屋さんツアーで見に行くことになった。それまでに有名メーカーのシステムキッチンはあらかたみた後だったので、正直、当日もあんまり期待をせずにショールームを訪問した。
ショールームに入ると、まず目についたのは私たち好みのナチュラルテイストのオープンキッチンだった。とりあえず「おっ」と思ったので近寄ってじっくりみてみると、人工大理石の天板に、面材は無垢板が使われていて、今まで見てきたシステムキッチンの人工的な感じとは質感からしてまったく違うことが見て取れた。
我が家はI型のキッチンで造作の無垢板カウンターをはめ込んだキッチンを作ろうとしているけれど、そのプランを変えてもいいかな、と思えるほどそのオープンキッチンは素敵だった。
私たちが気に入ったシステムキッチン、スイージーNZ40というモデルで使われている木材は、なんと私たちの大好きなニュージーランドで植林し、良い木を伐採して製材れたものだ。過去に移住を検討したほど、ニュージランドに浅からぬ縁を感じている私たちにとって、それだけでも大きなポイントであった。
振れや揺らぎ、節のある荒々しい姿の無垢板が好みの私たちからすると、無垢板が節なしで綺麗過ぎだったため、節ありに変更できないか原田さんが確認してくれたが、そういった対応は出来かねるようであった。それでも、それはまあ仕方がないと許容範囲だった。
原田さんが当初見積もりをとってくれたプランは、私たちの予算の問題を考慮して、天板がステンレスのもっとベーシックなモデルのものだったのだけど、申し訳ないことにそれには一切目もくれず、気に入った天板と面材のものの見積もりを一応取ってもらうことにした。ようやく、気に入ったシステムキッチンが見つかったけれど、今までの調査でシステムキッチンの値段の高さは身に染みていたので、私たちの予算で購入できるとはつゆにも思っていなかった。なので、あれほど気に入っておきながら、写真すら撮っていなかったのだった。
テントに帰ってからもイッシーとみほは、あれは高いよね~、気に入っちゃったけど無理だよね~といっていて、相変わらずキッチンをどうするか、決めなくてはいけない状態にあると思っていた。
とはいえ、気に入ったキッチンがあるのを見つけたので、結局落ち着いてキッチンについて考えることは出来ないまま、見積もりの結果が出るのを待っていた。どうせ値段を聞いて諦めて次にいくのだろうと考えていたので、原田さんからの電話で、見積金額を聞いた時には、まず耳を疑ってしまった。ホームデザインHARATAとは初めての取引になるのでメーカーさんも頑張ってくれたようで、驚くほどのお値打価格で購入できることになり、無事私たちのキッチンが決まったのだった。ここでもいいもの好きのイッシーは妥協するどころか、一番安いシンプルな水栓が気に入らず、交換を決め、折角のお値打ち価格からまたも予算が積み上がることになった。
キッチンについては家を建てようと考え始めた当初から本当に悩んできて、ぎりぎりまでコレがいいという決め手もなかなかなく、ショールーム巡りをしても、雑誌を読んでも、ネットで検索してもこれという決め手がなかったので、この出会いは本当に嬉しかった。
そして、こだわりのもう一工夫、キッチンの引き出しの取っ手をロートアイアンでオーダーすることにした。実は純正オプションでアイアン取っ手は用意されているけれど価格が高いのだ。それにリビングのカーテンレールはアイアンですでに作家さんにオーダーすることになっているし、他にも頼むかもしれないので一緒にオーダーすれば統一感もとれるかもしれない。これまた原田さんの提案だ。
今は、早くこのキッチンで料理が作りたくてうずうずしている。
まったく記憶から抜け落ちていたけれど、woodoneのことは、キッチンではなくよさそうな無垢材のドアを作っている会社ということで、原田さんに聞く前からインターネット上で見つけていたのだった。でもこうやって提案してもらえなければ、woodoneのキッチンには出会えていないと思うので、やっぱりプロの提案力は一味違う、原田さんありがとう。
キッチンは、基本的にはみほがメインで使う場所なので、決定権はみほにある。はじめのうちは、ぼちぼちとmixiの家づくりのコミュニティなどをのぞいて、キッチンについてのイメージを膨らませていった。
家を新築するにあたりもっとも一般的な選択はシステムキッチンということだろう。しかし、私たちの実家はいずれもシステムキッチンを導入しておらず、今までそれなりに数多くの家やアパートで暮らした経験でもシステムキッチンを使ったことがなかった。使ったことはないけれど、機能的で便利なイメージがあり使ってみたいという気持ちがあった。
しかし、ヤマハ、ミカド、サンウェーブ、リクシル、TOTOなどなど有名メーカーのショールームを見てまわったが、私たちが求めるキッチンは見つからなかった。部分部分で考えれば、ヤマハの人工大理石の天板は素敵だったし、ミカドのキッチンはとても機能的で使いやすそうに感じたけれど、全体では今一つ私たちの琴線に触れてこないのであった。つまり、私たちの造る家のイメージには、どのメーカーのシステムキッチンも合致しなかった。
当初、単純に自分たちがほしいキッチンを考えた時は天板が人工大理石で、面材はあんまり人工的でないものであればいいかというくらいのものであった。ホームデザインHARATAの原田さんが過去に手掛けた無垢板を大胆に使った素敵なキッチンやタイル貼りの造作キッチンを見て、また、雑誌を読み、知識を増やしていくうちに安易にシステムキッチンで妥協しない方が満足できるかもしれないと思うようになっていた。
しかし、絶対にこの素材を使うというようなこだわりがないので、私たちの理想のキッチンのイメージは迷走することになった。今考えれば、単純にナチュラルテイストのキッチンなら何でもいいということだったのだと思う。でも、当時まず考えたのは、無垢の木で作られたキッチン、天板は人工大理石か、あるいはタイルの造作が好みで、引き出しなどの使い勝手はシステムキッチンぽく仕上げられればいいなということだった。
造作キッチンを作るにあたり、工房が美山の里のご近所で、お世話になっているピースドームのカップボードを製作したDさんの作品の雰囲気が素敵だったので検討をすることにした。過去に原田さんと仕事をしたことがあるそうなので、その点でもいいかなと思っていたが、その時みほは折角造作するならタイル張り、とちょっとこだわりがでてきており、Dさんはタイルの造作などはやっていないのと、ちょっと話でもと尋ねたときにたまたまいなかったので、縁がなく具体的な話まで進まずこの話は立ち消えとなった。
悩みに悩んで、オーダーキッチンのメーカーも検討できるものなら検討したいと思ったけれど、私たちの好みの材料を使い、素敵に仕上げてもらうと軽く予算オーバーとなるため論外であった。そんなこんなで、実のところ、私たちの予算では、私たちが気に入るキッチンはとうてい無理だろうと諦めつつあった。こうなったらキッチンは徹底的にシンプルで機能性のみを考えて、天板もステンレスでいくことを検討し始めていた。そう、イメージは質実剛健、業務用キッチンだ。
そんな折に、原田さんから、システムキッチンでちょっとよさそうなメーカーを見つけたので、見積もりを取ってみたという連絡をメールで受けた。woodoneという初めて聞くメーカーのシステムキッチンで、松本にショールームがあるので、夏キャンプの設備屋さんツアーで見に行くことになった。それまでに有名メーカーのシステムキッチンはあらかたみた後だったので、正直、当日もあんまり期待をせずにショールームを訪問した。
ショールームに入ると、まず目についたのは私たち好みのナチュラルテイストのオープンキッチンだった。とりあえず「おっ」と思ったので近寄ってじっくりみてみると、人工大理石の天板に、面材は無垢板が使われていて、今まで見てきたシステムキッチンの人工的な感じとは質感からしてまったく違うことが見て取れた。
我が家はI型のキッチンで造作の無垢板カウンターをはめ込んだキッチンを作ろうとしているけれど、そのプランを変えてもいいかな、と思えるほどそのオープンキッチンは素敵だった。
私たちが気に入ったシステムキッチン、スイージーNZ40というモデルで使われている木材は、なんと私たちの大好きなニュージーランドで植林し、良い木を伐採して製材れたものだ。過去に移住を検討したほど、ニュージランドに浅からぬ縁を感じている私たちにとって、それだけでも大きなポイントであった。
振れや揺らぎ、節のある荒々しい姿の無垢板が好みの私たちからすると、無垢板が節なしで綺麗過ぎだったため、節ありに変更できないか原田さんが確認してくれたが、そういった対応は出来かねるようであった。それでも、それはまあ仕方がないと許容範囲だった。
原田さんが当初見積もりをとってくれたプランは、私たちの予算の問題を考慮して、天板がステンレスのもっとベーシックなモデルのものだったのだけど、申し訳ないことにそれには一切目もくれず、気に入った天板と面材のものの見積もりを一応取ってもらうことにした。ようやく、気に入ったシステムキッチンが見つかったけれど、今までの調査でシステムキッチンの値段の高さは身に染みていたので、私たちの予算で購入できるとはつゆにも思っていなかった。なので、あれほど気に入っておきながら、写真すら撮っていなかったのだった。
テントに帰ってからもイッシーとみほは、あれは高いよね~、気に入っちゃったけど無理だよね~といっていて、相変わらずキッチンをどうするか、決めなくてはいけない状態にあると思っていた。
とはいえ、気に入ったキッチンがあるのを見つけたので、結局落ち着いてキッチンについて考えることは出来ないまま、見積もりの結果が出るのを待っていた。どうせ値段を聞いて諦めて次にいくのだろうと考えていたので、原田さんからの電話で、見積金額を聞いた時には、まず耳を疑ってしまった。ホームデザインHARATAとは初めての取引になるのでメーカーさんも頑張ってくれたようで、驚くほどのお値打価格で購入できることになり、無事私たちのキッチンが決まったのだった。ここでもいいもの好きのイッシーは妥協するどころか、一番安いシンプルな水栓が気に入らず、交換を決め、折角のお値打ち価格からまたも予算が積み上がることになった。
キッチンについては家を建てようと考え始めた当初から本当に悩んできて、ぎりぎりまでコレがいいという決め手もなかなかなく、ショールーム巡りをしても、雑誌を読んでも、ネットで検索してもこれという決め手がなかったので、この出会いは本当に嬉しかった。
そして、こだわりのもう一工夫、キッチンの引き出しの取っ手をロートアイアンでオーダーすることにした。実は純正オプションでアイアン取っ手は用意されているけれど価格が高いのだ。それにリビングのカーテンレールはアイアンですでに作家さんにオーダーすることになっているし、他にも頼むかもしれないので一緒にオーダーすれば統一感もとれるかもしれない。これまた原田さんの提案だ。
今は、早くこのキッチンで料理が作りたくてうずうずしている。
まったく記憶から抜け落ちていたけれど、woodoneのことは、キッチンではなくよさそうな無垢材のドアを作っている会社ということで、原田さんに聞く前からインターネット上で見つけていたのだった。でもこうやって提案してもらえなければ、woodoneのキッチンには出会えていないと思うので、やっぱりプロの提案力は一味違う、原田さんありがとう。
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