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2017-04

砂利よさらば - 2011.09.08 Thu

美山の里への取り付き道路(村道)は砂利道で、土地を決める際の大きなポイントになっていたのだが、2011年の秋には舗装されることが決まっており、それは砂利道を散歩することが大好きな私たちにはとても残念なことである。彼の地ではもう工事は始まっているのだろうか。

近所のアスファルト_convert_20110908035211
こんな感じになっちゃうのかな(この写真は近所の道)

自然の恵みから作られた砂利や土と違い、巷にあふれる石油製品であるアスファルトは修理で張替えの度にたくさんの産業廃棄物が出てしまう。しっかり施工されたアスファルトの道のメンテナンスの頻度は、たしかに少なくて済むけれど、いずれにしてもメンテナンスし続けなければならないというのは道の宿命なのだから、コストと手間を天秤にかけた結果の判断だろうと思われる。

砂利道も決して自然ではなく、れっきとした人工物だけど、でこぼこしていて歩くと音がする、そのなんとも趣のある決して自分の管理下には収まらない感じが好きなのだ。

砂利ならば砂利引きと人力転圧直をするなど工事や修理ではなく「手入れ」をしてやればだましだましでも十分使えるのだ。しかし、アスファルトで覆えばここで言っている意味での手入れはいらなくなるけれど、後は人力や個人の力では維持することもままならなくなってしまう。不確かでコントロールしづらいものは排除するというのは都市化の象徴だし現代の特徴のように思う。

先人たちが根気強く手入れを行い、自然と折り合いをつけることで作られた里山の景色、その農村に移住を決心してから農村の中にも都市があるのだと気がついた。

大好きな散歩道_convert_20110908035244
車の傷みが気になる場合は、道に穴が開けば避けて通るか、穴が多くなればゆっくり走ればいいし、散歩していて埃が舞ったら目をつぶればいいのだ。いずれも自分たち次第で対処できることだけに残念でならない。

取り付き道路 砂利版_convert_20110908035136
とはいっても道路をアスファルトにするために役場に陳情する人はいても、砂利道にしろという人は決して多数派ではないでしょう。看板のところを曲がって、家の目の前の私道に入ればそこは砂利道なので、それでよしとするしかない。


胡桃の木 - 2011.09.17 Sat

胡桃の木については、これからの工事や家などのことを考え、伐採することもやむなしと一応は納得してホームデザインHARATAの原田さんにお任せしていたけれど、実際なくなってしまった土地を目の当たりにしてしまうと、その喪失感は私たち家族にとってはかなりのものだった。

伐採にお金はかかるし、何十年も生きてきた木々にどいてもらってまで家を建てる必要があるのか、なんか罪悪感も感じるし、まさに踏んだり蹴ったりの状態だ。

さすがに立派な木だったので、その存在感が、この土地の雰囲気の大部分を作っており、伐採後の土地は私たちにとってまるで他人の土地のようになっていた。

木のことでおろおろしている私たちに、原田さんが植樹に協力してくれており、どんぐりの幼木を植樹するために2010年の秋から土地に置いてくれている。またあの胡桃の木のように大きくなるには何十年と歳月がかかるが、大切に育てて今度こそ一緒に暮らしていきたい。これからも薪を作るのに木を必要とする生活に入るけれど、だけど、なるべく木を植えて育てるという活動も生活の中で自然に行っていきたいと思っている。

クルミの木再加工1-1
伐採後、乾燥させていた胡桃の木を、再加工して家のするためにため南信資材さん(材木屋さん)に、2011年9月8日、トラックで運んだ。

胡桃の木は、これから建てる家で第二の命を全うしてもらうべく、原田さんの自宅にて保管していただいていた。仕事につながることとはいえ、自宅にこんな大きなものを1年近くも、家族の方も理解しているからしていただけることだと思うし、原田さん一家には本当に感謝している。

クルミの木再加工2-1
材木になった胡桃の木を見て、なんて立派に育った木なのだろうとしみじみ思う。今はもうひょろっとした若木が数本しかないあの土地を樹木だらけの土地にしたいと改めて誓った。

今はあまり木のことを知らないので、庭を里山の木でわさわさと茂らせるといっても、どんぐりの木としてナラの木、クヌギの木、ブナの木、栗の木など、紅葉する木としてもみじの木、楓の木などを植樹したいなあとぼんやり考えているところだ。そういうこともこれから勉強して暮らしに彩りを添えたいと考えている。

クルミの木再加工3-1
かねてより、自分の山をもってその山の木を伐採して、時間をかけて乾燥させて自宅を建てるというような方の話を憧れ交じりに聞いていた。材木の加工費の相場というものはよくわからないけれど、私たちの家の場合もそれなりのお値段がかかっているため、果たして、家一軒分をこんなことをやったらいくらになるのだろうか、想像もつかない。

たしかに地産地消は環境によいし、素敵な取り組みだけど、せめて商売ベースにのってやっているものを利用するほうが、懐には優しいのでしょう。それに、自分の山の木で家を建てるなんていう方は、たぶん私たちみたいに人任せにしないで、自分でほとんどやってしまうのかもしれない。

クルミの木再加工4-1
もともと土地のシンボルだった胡桃の木が今度は家のシンボルの階段わきの大黒柱になるのだ。その他の部分もポーチの柱、玄関框・窓枠などに活用できればしていただく予定だ。

どんな風に生れかわるのか悲しみはありつつも本当に楽しみだ。我が家が家を建てるがゆえに伐採された胡桃の木々を、せめて家の一部として、これから生活を共にしたい。家族で愛情を持って、大切に使っていきたいと思っている。


道路工事 - 2011.09.22 Thu

見たくないような、でもすごく気になる砂利道の舗装工事。気配りの、ホームデザインHARATAの原田さんが、我が家の工事の写真と合わせて、数枚、村道の舗装工事の様子を撮って送ってくださったおかげでどんな風になりつつあるかを知ることが出来た。

道路工事-1
牧歌的な景色の最後の時間。これは9月13日の景色。この景色を、いいなぁ…と思いながら眺めていたその何割かは、アスファルトではないこの砂利道の存在によるものだったと思う。

道路工事916-1
我が家の工事と並行するように私道へ接続する道路の工事が進んでいる。これは9月16日の景色。この時点ですでになんとなく景色が変わってしまっている。いずれ見慣れるとは思うけれど、私たちの中での勝手な価値と雰囲気も決定的に変わってしまった。でもそのうちいい面も見えてくると思うので、工事の完了を楽しみにしておこう。


移住 - 2012.02.09 Thu

我が家がいよいよ原村に移動するその日は、余裕をもって朝10時すぎに取手を出発した。

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沢山の荷物に囲まれ、窮屈にもかかわらずなんともテンションの高い子供たち。

取手の実家から原村まではトイレ休憩を取る程度なら、都心をスムーズに抜けられさえすれば、軽自動車で無理なスピードを出さなくても約3時間で着くことが出来ることが分かった。夕方前到着を想定していた我が家としては、先を急ぐ必要はなかったので、子供たちの希望もあり、途中のサービスエリアで昼食をとることにした。外に出たら大食いになるそうたの法則のとおり、イッシーが注文したはずのカレーのほとんどを、そうたが食べてしまった。

途中、厳寒の原村生活に備えて小淵沢にあるアウトレットモール、リゾナーレでうみとそうたの防寒靴、イッシーのダウンジャケットを調達した。というのも、子供たち用にと思ってテントと一緒にアメリカから通販で購入した靴が、ジュニア用と書いてあるにもかかわらず、イッシーにぴったりのサイズで、うみとそうたには大きすぎて使えないことが出発前日になって判明したからだ。無事にお値打ち価格で必要なものたちを購入することが出来た。

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いよいよ原村に入ります。

結局、ほぼ当初の到着予定時間の16時過ぎに、原村に到着した。少し前からビデオを廻し、我が家のお気に入りのポイントから美山の里の方向の写真を撮影をした。天候が曇りなのが残念だけれど、確かに我が家が存在しており、テンションが上がる。

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確かに我が家が建っている。

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我が家の前に到着。

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小さな車に、とにかく精一杯詰め込んできました。

感動の我が家とご対面は、みほがビデオを廻す中、イッシーが鍵を開け、一家の主としてまずは第一歩を、と思っていたところ、そうたがイッシーの脇をすり抜け、ちょこちょこ歩きながらさっさと室内に上り込んだ。

恐るべしホームデザインHARATAの家。建築中かつ無暖房の家の玄関を入ってまず感じたのが、あったかい、ということだった。外はとても寒いのに、何の暖房設備も付いていない状態で、家の中の空気がほんのりと暖かい。ホームデザインHARATAの原田さんが自信を持って、住めますよ、と言われていた通り、寒くて凍える心配は全くなさそうだった。帰国後、あまりの日本の寒さに、建築中の家に本当に住めるのかという心配は、必要なさそうだ。

ご近所のAさんの家に宅配し預かってもらっていたマットレス、羽毛布団、オーブンレンジをいただき、室内2階のベッドルームにテントを建てて寝床を準備した。

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今日からしばらくこの部屋が我が家、です。

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室内に建てたテントで大はしゃぎの子供たち。

隣町の茅野市にあるベルギービールが飲める、大麦小麦というレストランでAさんと夕食をとった。Aさんが車を運転してくださったので、イッシーもみほもベルギービールを味わうことが出来た。なんかカレーが食べたくてしょうがないそうたは、昼に引き続き、またもカレーを注文し、たくさん食べた。

ホームデザインHARATAの暖かい家と、テントと、そして気持ちよく清潔な寝具のおかげで、本当に暖かく快適な、原村の我が家での第一夜を過ごすことが出来た。子供たちに至っては、あまりの暑さに夜中に布団を脱いでしまうほどだった。建築中なので若干の不便はあるけれど、カイロの高級アパートよりすでに快適かもしれない。おそるべし日本の家。

村民になった日 - 2012.02.10 Fri

原村に移動した翌朝の2月6日月曜日、うみを小学校に送り届けた後、早速原村に転出届を提出した。村民になる前に早くも通学してしまっており、順序が逆だが、すでにふた夏体験入学しており先生もクラスメイトも顔見知りなのでこれでいいのだ。

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村役場の入口を入った正面に表示されていた、原村の人口。現在7896人。

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転入の用紙に記入中のみほ。

取手市を転出する際、新住所として、土地を購入したときの地番を記載してそれが書類に書かれてあったけれど、インターネットで同様の事例をみると、今時は地番と住所は別という自治体が多いようなので、正直なところ、家も中途半端状態で住民票が入るのか不安があった。

なんといっても一番のポイントは、家は未だ建築中というところだが、村役場の手続きでは、新住所の場所を地図上で確認しただけで、土地を購入した時の地番がそのまま採用されただけであった。特に家の有無などはまったく確認されず、私たちは晴れて村民になった。

さすが村は行政もコンパクトで、取手市ではいろんな場所、時には別の建物に行かなければならなかったけれど、なんと同じ椅子に座ったまま、国民健康保険の手続きも、小学校の転入の手続きも、すべて終了することができた。そんな感じで、原村でこれから生活するのに役に立つであろう冊子などを山のようにいただいて、手続きは無事完了した。

こうして、我が家の4人を加え、原村の人口は7900名になった(多分)。


うみの小学校転入 - 2012.02.11 Sat

エジプトのカイロからの帰国の準備に忙しくしていたころ、一昨年、昨年と夏に体験入学でお世話になっていた原小学校に連絡をとり、本帰国して原村へ移住する移動の日程などを連絡したところ、学校としては、村への転入手続きをするその日から受け入れる準備があるという大変ありがたい返事をいただいた。

日本に帰国し、最終確認のため、原村移動に先立ち教頭先生に電話で連絡を取り、2月5日日曜日の週末に移動してその週明けからお世話になることが決まった。学校の方から教育委員会の方にも連絡してくださったようで、スムーズに転入が出来そうだった。その夜、夏はテントでキャンプ生活をしていたことを担任の先生から聞き、あらためて我が家の滞在先が心配になった教頭先生から携帯電話に連絡が入った。とりあえず家は完成していないけれど、建物は建っていて、その中で寝泊まりしますということを伝えると、安心してもらえたようだった。

転入初日、家族4人で学校に向かうと、玄関にうみを歓迎するボードが用意されていた。ほんとに、快く受け入れてくださる学校の対応に感謝し、緊張しがちな転入初日を明るい気持ちで過ごすことができた。

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うみにとって、原小生活で一番心配なのは、給食の量のことのようだ。安全、新鮮な食材で美味しいのが自慢の給食だけど、小食なうみには量が多いようなのだ。食べきれないときはそのことを伝えればいいし、これまでの体験入学で担当していただいた先生、そして同じ顔ぶれのお友達たちなので、そのほかのことは大丈夫かな。とにかく、楽しい学校生活になりますように。


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